当事務所の所属弁護士8名によるコラム(ブログ)です。

合格後も攻め続ける人

去る9月9日に司法試験の合格発表がありました。
合格された方は、本当におめでとうございました。

さて、司法試験に合格すると、
裁判官、検察官、弁護士になりたいという方が多いと思いますが、
最近は企業内弁護士としてのキャリアを選択する方も増えてきました。

もっとも、企業内弁護士になる動機として、
「大企業に入れば安定してるし、
上司にもきちんと教えてもらいながら仕事ができるし。」
などと考えている人がいるとしたら、ちょっと残念に思ってしまいます。
そこで、私の周りの「合格後も攻め続ける人」を紹介します。


その方は、司法試験に合格し、
司法修習を経た後、すぐにカンボジアの現地企業に就職し、
同企業において、法律のみならず、広く取引全般について携わっている女性です。
修習後に海外で就職する人は皆無ですし、かつ、働く国がカンボジアとなれば、
過去に前例が無いと思います。

カンボジアは、極めて高い経済成長率を記録しており、
若者も非常に多く、中間所得層が拡大していることからすれば、
長期にわたる購買力の維持も見込めるところです。
また、首都プノンペンも、WiFiなどの通信インフラが整い、
外国人に対する経済活動上の規制も少ないようですから、
日系企業や海外で起業したいと考える人には、
選択肢の一つとして入ってくる国だと思います。
(今年の6月に、プノンペンでイオンも開店しました。)

少子高齢化による人口減少を背景とした、
日系企業のグローバル化は避けられないところですから、
今企業が必要としている人材も、その変化に対応できる人材であり、
それが企業内弁護士であっても同様です。
そのような観点からすれば、
カンボジアで働くその方の人材としての市場価値は、
あと数年後極めて高くなることが予想されます。

なにより、その方は、
カンボジアの仕事に魅力を感じたから、そこで働いているだけであって、
 Facebookを見ると、
「通勤途中に巨大トカゲと遭遇!」
「オフィスの停電による仕事終了。。。」
などの日本では考えられない記事が並んでおり、
いつも楽しませてもらっています。


司法試験は、受かるともいえない不安定な試験なので、
合格後は安定した環境が良いと思う気持ちも理解できるところです。
しかし、合格後は世界も広がりますし、
特に企業内弁護士といっても、求めれば多くの選択肢が存在しています。

「合格後も攻め続ける人」がもっと増えて欲しいし、
私もそのような姿勢を持ち続けたいと思っています。