当事務所の所属弁護士8名によるコラム(ブログ)です。

「学者」の無責任

最近思いますに
世に「学者」ほど無責任、気楽なものはないのではないか。
ということです。

昨年の原発事故が起こるまで長年、原発行政を推進する側に立ち、
それに関わってきた学者連中しかり。
未だに何の責任を負う気配すら、ありません。


世にいう「経済学者」しかり。
一部の例外をのぞき、大半が
「消費税増税と法人税減税」こそが、財政再建等のためには必要なんだ
また
「TPP」への参加も積極的に促進すべきだ
などと、おしなべてそういいます。

もう「待った無し」なんだから、「バスに乗り遅れるな」というわけです。


「当たるも八卦、当らぬも八卦」ではないですが、こういった学者の人達は、
自身の主張が現実に施策されたことの結果が、例えどうなろうと、
現実に将来、「消費者の生活」や「地域経済」が壊滅的な打撃を被ったとしても
別にその責任を取る必要ないし、そういった気持ちもないから気楽なもんです。
(あるいは本当は異論を申し立てたいが
そうすると学会の主流から干されてしまう
とかいった事情があるのかも知れませんが。)

自分の学説にどこまでも責任を以て主張している経済学者の方がいたら
一度でいいからお目にかかりたい、
本当にそう思う今日この頃です。

あ、でも、「政治家」だって、
一度政治生命を断たれたような人が
ぬけぬけと表舞台にカムバックするような時代だから
そんなこと期待する方がおかしいんでしょうかね。