当事務所の所属弁護士8名によるコラム(ブログ)です。

泣き虫な女の子

先日、とある少年事件を担当しました。
中学3年生の女の子でした。

寂しがり屋で、泣き虫な女の子でした。
精神的に幼く、一人ではいられない弱さを感じました。
鑑別所の中では、寂しくて、くまのぬいぐるみを抱いて寝ていたようです。




非行化が進んでいる少年達の中には
「自分は大人だ」
と構えている子も多いですが
面会すると、彼女に限らず、
どの子も精神的に幼く、一人でいられない弱さがあるように感じます。
そんな少年達にとって、警察署や鑑別所において身柄を拘束される時間は
必ずしも無益ではないように思います。
家族と離れ、慣れない環境の中で生活する。
そのことが、少年達の弱さを克服する
一つのきっかけとなり得るんだと思います。


彼女は、処分を決める審判の間もずっと泣いていました。
でも、泣きじゃくりながらも、呼吸を整え、精一杯自分の考えを述べていました。
そんな彼女の姿を見て、少しだけ精神的に強くなったように感じました。

私が彼女に関わったのはほんの1ヶ月程度。
その中で、彼女の小さな成長を見られたことは
私にとって何よりもうれしく感じた出来事でした。


さて、最後は、そんな彼女が会いたがっていた我が子の成長日記を。

1歳7ヶ月になりました。
ヤクルトの「ジョア」のCM曲がお気に入り。
  じょあっ! じょあっ! まんまんまんまんまー
  じょあっ! じょあっ! まんまんまんまんまー
と曖昧なまま陽気に歌う彼女でした。

おわり。