当事務所の所属弁護士8名によるコラム(ブログ)です。

見沼田んぼは埼玉の宝

この度、埼玉県の
「見沼田圃土地利用審査会」委員
に任命されました。
私自身、埼玉県にこのような審査会が設置されていることすら知りませんでした。
ほとんどが私有地である見沼田んぼの保全・活用・創造という方針のもと、
土地利用に係る重要な案件を審査するのだそうです。


さいたま市と川口市の二市にまたがる1257haにも及ぶ大規模緑地が
首都圏に残されているのは素晴らしいことである
とかねがね思っていましたので、
多少なりともお役にたてればと快諾しました。

今から3年くらい前になりますが、
早朝、見沼代用水沿いの桜並木を散歩し、
その美しさに感動したことを思い出します。
世界一長い弘前の桜並木(全長20㎞)を追い越すべく、
植樹も始まっているそうです。
ふと見渡すと、遠くにさいたま新都心の高層ビル群が眺められるというのも
首都圏ならではの光景です。


その昔、見沼田んぼ一帯は東京湾の海水が入り込む入江だったそうで、
周辺では貝塚など多くの遺跡が発掘されています。
江戸時代になると新田開発が進められ、
農業用水を確保するために見沼代用水が開削されて、
見沼田んぼが形成されました。
見沼田んぼは、芝川等周辺の河川の
氾濫による被害を抑える治水機能も果たしてきました。
約3mの水位差のある見沼代用水と芝川を結んで通船させる見沼通船堀は
高度の技術によるもので江戸との交易上重要でした。
このように、見沼田んぼ一帯は歴史的にみても非常に興味深いものがあります。


委員就任にあたって、県の担当者から
『見沼たんぼガイドマップ』
をいただきました。
この機会に、ガイドマップ片手に
見沼緑道あたりから探索を始めたいと思っています。

折にふれ、このコラムでご報告します。